ゲーム業界の採用基準、約9割が「AIスキル」重視――減っている職種はどこか

ゲーム業界に特化した人材紹介サービスを展開するHiraku agent(株式会社Hiraku agent)は2026年9月16日、ゲーム業界の人材紹介・人事担当者1,008名を対象に実施した調査結果を発表した。調査は2026年8月26日から28日にかけて行われ、ゲーム業界の採用現場で何が重視されるようになっているのかを浮き彫りにする内容となっている。

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AIスキル重視9割、その裏で減少する職種

最も注目すべき結果は、AIスキルを採用基準として重視する担当者が約9割に達していることだ。内訳は「非常に重要」と回答した割合が34.1%、「やや重要」が57.0%で、合計すると9割超がAIスキルを何らかの形で評価基準に組み込んでいることになる。一方で、採用が減少している職種として挙げられたのは、「背景・小物などの単純なグラフィック作業(44.6%)」が最も多く、次いで「アシスタントレベルのプログラマー(37.2%)」「テスト・デバッグ担当(28.8%)」という結果だった。これらは、生成AIによる自動化・効率化が比較的進みやすい、定型的な作業を含む職種と重なる傾向がある。

異業種参入の増加というポジティブな変化

もっとも、この調査結果を「AIに仕事を奪われる」という単純な話として受け取るのは早計だ。調査ではもう一つ興味深いデータが示されている。同業界内での転職が全体の76.4%を占め、2024年の84.7%から低下している一方、異業種からの応募者の割合は23.6%と、2024年の15.3%から上昇している。つまり、ゲーム業界未経験の人材が新たに参入する動きが強まっているということだ。さらに、回答者の48.8%が「複数スキルの組み合わせ」を今後のキャリア形成に推奨しており、37.9%の求職者がスキル開発の機会そのものを重視していると回答している。これらを組み合わせて読むと、単純作業の採用が減る一方で、AIを使いこなしながら複数の役割を担える人材や、異業種の経験を持つ人材への需要が広がっているという構図が見えてくる。

転職相談の現場から見える危機感と学び直し意欲

Hiraku agentへの転職相談の現場でも、単純作業に近い工程を担ってきた方から「AIに仕事を取られるのではないか」という不安を相談されるケースが増えているという。一方で、AIを使いこなす前提でのスキルアップを希望する相談者も同時に増えており、危機感と前向きな学び直し意欲が両方存在しているという印象が語られている(この点は現時点でHiraku担当者の仮の回答に基づくものであり、実データでの再確認が必要)。

実践的な2つのヒント

これからゲーム業界を目指す人、あるいは業界内でキャリアを見直したい人にとって、今回の調査結果から読み取れる実践的なヒントは二つある。一つは、単純な繰り返し作業のスキルだけに依存したキャリア設計はリスクが高まっているということ。もう一つは、AIツールを使いこなすスキルと、それ以外の専門性を組み合わせる「複数スキル戦略」が、これからの採用市場で評価されやすくなっているということだ。異業種からの参入者が増えているという事実も、今からゲーム業界を目指す人にとっては、むしろ心強いデータと言えるだろう。

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この記事を書いた人

ゲーム業界のキャリア・転職・業界動向を発信するHiraku GameTimes編集部です。

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