ゲーム業界のミドル層、9割超が「スキル陳腐化」に危機感――Hiraku独自調査

「生成AIの台頭で焦っているのは、経験の浅い若手の方だろう」——そんな先入見を持っている人は少なくないかもしれない。しかし、Hiraku agentが2026年7月に実施した独自調査は、その先入見とは異なる実態を示している。

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調査概要とミドル層の危機感の実態

この調査は、ゲーム業界で働く20〜50代のエンジニア・クリエイター1,013人を対象に、2026年7月1日から2日にかけて実施されたものだ。結果によれば、「スキルが陳腕化するのではないか」という危機感を持つ人の割合は、20代だけでなく30〜50代のミドル層でも増を超えている。むしろ「強くある」と答えた割合は、ミドル層の方が4割半に達し、若手層より高い水準だった。長年のキャリアを積んできたはずのミドル層の方が、危機感の強度としてはより切実だという結果は、意外に映るかもしれない。

危機感は具体的な行動に結びついている

この危機感は、単なる不安にとどまらず、具体的な行動にも結びついている。リスキリング(学び直し)を実践していると回答した割合は、20代で88.3%、30〜50代では95.0%に達した。ここでも、ミドル層の方がむしろ高い実践率を示している。焦りを感じるきっかけとして最も多く挙げられたのは「AI代替技術の台頭」で46.3%、次いで「若手の技術力」43.2%、「他社作品の品質」34.0%という順だった。

学び直しの方法とリスキリングに期待するリターン

具体的な学び直しの方法としては、書籍やブログなどを使った独学が52.0%で最多。次いで個人開発・副業が41.7%、動画プラットフォームの活用が38.6%と続く。リスキリングに期待するリターンについては、「雇用の安定」を挙げた人が38.3%で最も多く、「年収アップ」(20.4%)よりも「業務の自由度拡大」(27.9%)の方が上位に来ている点も興味深い。学び直しの動機が、単純な収入増よりも、変化の速い業界の中で自分の居場所を保つこと、そして働き方の選択肢を広げることに向いている様子がうかがえる。

世代によるキャリア志向の違い

世代によるキャリア志向の違いも明確だ。20代では「フルスタック志向」が最多で、転職志向も相対的に強い。一方、30〜50代では「マネジメント志向」が最多で、次いで「スペシャリスト志向」が続く。同じ「リスキリング」という行動の裏にある動機は、20代では技術の幅を広げて選択肢を増やすこと、ミドル層では専門性を深める、あるいはマネジメントという新たな軸を築くことへと、世代によって異なる方向を向いているようだ。

まとめ:焦りをどう学び直しの行動に変換するか

Hiraku agentへの実際の転職相談の現場でも、30代後半以降の方から「今の専門性だけで今後もやっていけるか」という相談は多いという(この点は現時点でHiraku担当者の仮の回答に基づくものであり、実データでの再確認が必要)。ただし、そうした焦りから闇雲に新しい技術に手を広げるのではなく、これまで積み上げてきた経験と掛け合わせられる学び直しを勧めることが多いそうだ。今回の調査結果が示す「独学・個人開発が中心」というリスキリングの実態は、こうした現場での助言の方向性とも重なる部分がある。焦りを感じること自体は、20代でもミドル層でも変わらない。大切なのは、その焦りをどう具体的な学び直しの行動に変換し、これまでのキャリアと接続させるかという点にありそうだ。

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この記事を書いた人

ゲーム業界のキャリア・転職・業界動向を発信するHiraku GameTimes編集部です。

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