Ubisoft、老舗スタジオRedLynx閉鎖を提案――Singaporeでも70人規模の削減へ
フランスの大手ゲームパブリッシャーUbisoftが、『Trials』シリーズなどで知られる老舗スタジオRedLynx(フィンランド)の閉鎖を提案していることが、2026年10月14日付の海外専門メディアの報道で判明した。同時に、『Skull and Bones』を手がけるUbisoft Singaporeでも、組織再編・ダウンサイジングにより70人規模のレイオフが計画されていることも明らかになった。両スタジオを合わせると、影響を受ける人数は約122人にのぼるとみられる。
RedLynxの閉鎖提案、約52人が対象
RedLynxは2000年に設立され、2011年にUbisoftの傘下に入った老舗スタジオで、物理演算を活かしたバイクアクションゲーム『Trials』シリーズの開発元として知られている。報道によれば、今回の閉鎖提案で影響を受けるのは約52人。閉鎖そのものはまだ提案段階であり、フィンランドでは従業員50人以上の企業が雇用に影響する決定を行う場合、労使協議が義務づけられているため、今後この協議の対象になる見込みだ。なお、RedLynxは2025年10月にも、最大60人規模の再編提案を受けた経緯があり、今回はそこからさらに一歩進んだ、スタジオ自体の閉鎖提案に至った形になる。
Ubisoft Singaporeでも70人規模の削減
一方、Ubisoft Singaporeについては、70人規模のレイオフが計画されている。Ubisoftは今回の削減に関するコメントで、同スタジオについて「Ubisoftのグローバルな制作体制における重要な一部であり続ける」と説明しているという。スタジオ自体の存続は維持されるものの、組織規模の縮小は避けられない状況だ。
2026年を通じて続くUbisoftの再編
今回の一連の削減は、2026年を通じてUbisoftが続けてきた再編の、最新の一幕にあたる。同社は2026年6月にも、複数のスタジオ閉鎖を含む約400人規模の人員削減を発表しており、今回の件はそれに続く動きとみられる。大手パブリッシャーであっても、個々のタイトルの商業的な成否や全社的なコスト構造の見直しによって、歴史あるスタジオが閉鎖・縮小の対象になりうるという現実を、改めて示す事例といえる。
キャリアの視点で見ると
ゲーム業界でキャリアを積む人にとって、「大手パブリッシャー傘下だから安定している」という前提は、必ずしも当てはまらないことがこの一件からも見えてくる。むしろ、スタジオの歴史や知名度の高さと、個人のキャリアの安定性は、必ずしも直結しないという視点を持っておくことが重要だ。
Hiraku agentの現場から見えること
Hiraku agentへの転職・キャリア相談の現場でも、Ubisoftのように長年の実績を持つ老舗スタジオであっても、事業再編の対象になり得るという事例が相次いでいることへの関心が高まっているという。長期在籍者ほど「このスタジオなら安泰」という思い込みが強く、閉鎖・再編のニュースに直面した際の心理的な負担が大きくなる傾向があり、早い段階からスキルの棚卸しやポートフォリオの整理を進めておくようアドバイスすることが多いとのことだ(この点は現時点でHiraku担当者の仮の回答に基づくものであり、実データでの再確認が必要)。
まとめ:今後の労使協議の行方
RedLynxの閉鎖提案が今後の労使協議でどのような結論に至るか、またUbisoft全体の再編がいつまで続くのか、引き続き注視が必要な状況だ。

コメント