『Gears of War: E-Day』発売直前、ストーリーディレクターが解雇――The Coalitionに広がる次のレイオフへの不安

『Gears of War: E-Day』発売直前、ストーリーディレクターが解雇――The Coalitionに広がる次のレイオフへの不安

Xbox傘下のThe Coalitionが開発した『Gears of War: E-Day』が2026年10月6日に発売された。しかし発売を目前にした数週間前、本作のストーリーディレクターを務めていたJuan Vaca氏が、大規模な人員削減の対象として解雇されたことが、Eurogamerの取材により明らかになった。ほかにも複数名が目立たない形で解雇されていたと報じられている。The Coalitionは、2026年に進むXboxの大規模再編の中では比較的影響が小さいスタジオと見られていたため、この発売直前の解雇は社内外に波紋を広げた。

これはXbox全体で進む再編の一部でもある。2026年7月、Xbox CEOのAsha Sharma氏は、即時1,600人、その後12か月で最大約3,200人規模まで拡大しうる再編計画を発表した。さらに2026年9月には、Xbox Game Studios担当EVP兼チーフコンテンツオフィサーのMatt Booty氏が、Halo Studios等のファーストパーティスタジオと管理部門で268人の追加削減を発表している。The Coalitionでの今回の解雇は、こうした一連の再編が、発売目前のタイトルのコア開発チームにまで及んだ事例として位置づけられる。

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業績連動ボーナスと人員削減のタイミング

Eurogamerの報道では、スタジオ職員の間に、ゲームの評価(Metacriticスコア等)に連動する業績ボーナスの支払いを受け取る前に自分たちも解雇されるのではないかという不安が広がっていたとされる。ボーナスの支払いは10月末ごろと見られており、ある情報源は、発売後にレイオフが来ると予想していたが、今は「次の波」を待っている状態だと語ったという。企業が業績連動報酬を導入している場合、支払い条件に「支払い時点で在籍していること」が含まれるケースは珍しくなく、発売直後というタイミングは、従業員にとって特有の緊張を伴う時期になりやすい。

スタジオヘッドの発言が示す現場の姿勢

The CoalitionのスタジオヘッドであるMike Crump氏は、BBCの取材に対し、チームには「自分たちでコントロールできることに集中するよう伝えている」と述べた。目標は「多くの人が愛するような素晴らしいゲームを出荷すること」であり、チームとしてそれを達成したと考えているという。『E-Day』は今後のシリーズの「強固な基盤」になるとし、次作の開発も「それほど長くはかからない」との見通しを示した。経験豊富な人材が減ることによる知識の喪失への懸念については、リーダーシップチームが20年以上協力してきたため、知識と経験の継続性はあると説明している。

Hiraku agentの現場から見えること

Hiraku agentへの転職相談の現場でも、大型タイトルの発売を目前にした人員削減というケースは、相談者にとって「発売後にボーナスをもらった直後に切られるのではないか」という独特の不安につながりやすいという(この点は現時点でHiraku担当者の仮の回答に基づくものであり、実データでの再確認が必要)。業績連動の報酬制度がある企業に勤める相談者から、発売・評価確定のタイミングと人員整理のタイミングの関係について聞かれることがあるという。自分の契約・報酬制度が、どのタイミングでの在籍を条件にしているかを把握しておくことは、こうした不安に備える上で現実的な一歩になりそうだ。

まとめ:発売の成功と雇用の安定は別の問題

『Gears of War: E-Day』の発売という大きな節目を迎えた直後に、開発を支えたスタジオで解雇が起きたという事実は、ゲームの評価・商業的成功と、そこで働く人の雇用の安定が必ずしも直結しないという、業界が抱える構造的な課題を改めて示している。Xboxの再編はまだ続いている可能性があり、The Coalitionに限らず、今後も同種のニュースが続く可能性に注意しておきたい。

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この記事を書いた人

ゲーム業界のキャリア・転職・業界動向を発信するHiraku GameTimes編集部です。

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