ゲーム会社の初任給、いくらまで上がったか|SIE・セガ・コナミの引き上げ競争を整理する

2026年、ゲーム業界の大手各社が相次いで初任給の引き上げを発表した。個別のニュースとして見ると散発的に感じられるかもしれないが、まとめて比較すると、業界内での水準感がはっきりと見えてくる。

目次

SIE・セガ・コナミ、3社の引き上げ内容

まず、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、2026年4月1日より新卒正社員の初任給を引き上げると公式ブログで発表した。学士卒は年俸510万円(月額42.5万円)、修士了は年俸552万円(月額46万円)、博士了は年俸576万円以上(月額48万円以上、専門性に応じて個別設定あり)という水準だ。これは同社自身の公式発表であり、金額の正確性は高い。

セガは、既存正社員も含めた基本給の平均10%引き上げを発表し、その一環として大卒初任給を30万円から33万円へ引き上げた(セガ公式リリース)。コナミグループは、4期連続となる基本給ベースアップを実施し、新卒初任給を30万5千円へ引き上げている(コナミ公式リリース)。

3社比較の水準感と注意点

3社を並べると、SIEの月額42.5万円が最も高い水準にあり、セガ・コナミはおおむね30万円台前半という水準感になる。ただし、この比較には注意が必要だ。SIEの初任給には、学歴区分や専門性に応じた個別設定の余地があり、単純な額面の大小だけでは職種・評価制度まで含めた実質的な待遇の差を測れない。また、今回比較した3社以外にも初任給を引き上げている企業は存在する可能性が高く、本記事はあくまで確認できた範囲での比較である点を断っておきたい。

初任給上昇は業界特有ではなく全国的トレンドの一部

そもそも、こうした初任給引き上げの動きは、ゲーム業界に限った現象ではない。帝国データバンクが公表した「初任給に関する企業の動向アンケート(2026年度)」によれば、全国・全業種で約7割の企業が初任給を引き上げており、平均引き上げ額は9,462円にのぼる。つまり、SIE・セガ・コナミの動きは、業界特有の人材獲得競争であると同時に、日本全体の労働市場における初任給上昇トレンドの一部でもあるということだ。

就活生・第二新卒が実際に重視するポイント

では、初任給の高さは転職・就職先選びの決め手になるのだろうか。Hiraku agentへの相談の現場感覚によれば、就活生・第二新卒に近い若手層は初任給の話題に反応しやすい一方で、実際の決め手にしているのは初任給の額面単体ではなく、その後の昇給カーブや評価制度とセットで確認する声が多いという(この点は現時点でHiraku担当者の仮の回答に基づくものであり、実データでの再確認が必要)。逆に、中堅層になると初任給の話題そのものへの関心は薄いようだ。

まとめ:初任給だけで判断するのは早計

初任給の比較は、業界内での相対的な水準感をつかむ入り口としては有用だが、それだけで会社選びを完結させるのは早計だ。額面の大きさだけでなく、その先のキャリアパスや評価の仕組みまで含めて確認する視点を持つことが、長期的な満足度につながるはずだ。

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この記事を書いた人

ゲーム業界のキャリア・転職・業界動向を発信するHiraku GameTimes編集部です。

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