「業界を辞めたい」と思ったら|レイオフ経験者の44%が離脱検討という調査から考える

「レイオフを経験したゲーム業界人の44%が、業界からの離脱を検討している」——そんな調査結果が海外で報じられ、話題になっています。ゲーム業界で働いている方、あるいはレイオフを経験して今後を考えている方の中には、この数字を見て不安になった方もいるかもしれません。この記事では、この調査が何を伝えているのかを整理した上で、「業界に残るか、離れるか」を考えるための判断軸について考えてみます。

目次

「44%」はどんな調査から出てきた数字か

この数字は、ゲーム・XR・イマーシブ領域の人材を対象にしたイギリスの人材紹介会社Skillsearch社が実施した「2026 Games & Immersive Salary Report」(同社として12年目となる年次調査)に基づくもので、国内メディアAUTOMATONの報道によって紹介されました。2025年11月から2026年2月にかけて実施され、イギリス・欧州・北米・アジア太平洋(APAC)・中東北アフリカ(MENA)の約1,000名が回答したとされています。

報道によれば、「レイオフをきっかけに業界からの離脱を検討している」と答えた人の割合は、2024年の24%から2025年は35%、2026年は44%へと、年々上昇しているとのことです。また、過去1年以内にレイオフを経験した人が22%、それ以前に経験した人が12%との数字も報じられています。地域別では、業界外での求職活動に積極的な層の割合が北米88%・中東北アフリカ88%・英国76%・アジア太平洋70%・西欧63%と報じられており、地域による差も見られます。

この記事は、Skillsearch社の公式レポート原本ではなく、同社の調査結果を報じたAUTOMATON記事をもとに構成しています。44%などの数値について、Skillsearch社の公式レポートで直接確認できているわけではない点は、あらかじめご了承ください。

そもそも、この調査は「日本」のデータではない

ここで押さえておきたいのは、この調査はイギリス・欧州・北米・APAC・MENAを対象にしたグローバル調査であり、日本単体の内訳は公開されている情報の中では確認できないということです。APAC全体で70%という数字はありますが、これは日本だけの数字ではなく、アジア太平洋地域全体を指しています。

そのため、「海外で44%なら日本も同じくらい深刻なのでは」と単純に当てはめて不安になる必要はありません。海外と日本とでは、スタジオの規模や雇用慣行、業界の成り立ちも異なります。

Hiraku agentの相談現場では、どう見えているか

Hiraku agentとして日々の相談を受けている中では、現時点では「業界を辞めたい」という相談が急増しているという明確な変化は確認できていません。将来への漠然とした不安を理由に相談される方は一定数いる、という印象はありますが、これも数値化された裏付けがあるわけではなく、あくまで現場の仮の所感としてお伝えするものです。

一方で、業界に残ることを選んだ方の話として、「今の職場で培った裁量や信頼関係」「これまでのスキルが他社でも通用するという手応え」といった点が、残留の決め手として語られる傾向がある、という一般的な印象もあります。ただし、これも具体的な匿名事例に基づく確認ができているわけではなく、一般論の域を出ない点は明記しておきます。今後、実際の相談データに基づいたより具体的な情報が確認でき次第、この記事も更新する予定です。

「残るか、離れるか」を考えるときの判断軸

レイオフを経験した、あるいはその不安を感じている場合、「業界に残るか、離れるか」は簡単に結論が出せるものではありません。判断にあたっては、次のような観点を切り分けて考えてみることをおすすめします。

  • 不安の理由は「今の会社・職場」に起因するものか、それとも「業界全体」に起因するものか
  • 今のスキルは、業界内の別職種・別会社でも通用するものか
  • 業界外に出た場合、これまでの経験はどのように評価されうるか
  • 「一時的な不安」なのか、「長期的に見ても違和感がある」のか

これらを一人で整理するのが難しい場合は、キャリアの専門家に話を聞いてもらいながら考えるという選択肢もあります。

まとめ

海外発の「44%」という数字はインパクトがありますが、それがそのまま日本のゲーム業界、まして自分自身の状況に当てはまるとは限りません。大切なのは、数字に振り回されることではなく、自分自身の状況を整理し、「残る」「離れる」のどちらを選ぶにしても納得できる判断をすることです。

今の仕事やキャリアについて迷いがある方は、一人で抱え込まず、Hiraku agentに一度ご相談ください。

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この記事を書いた人

ゲーム業界のキャリア・転職・業界動向を発信するHiraku GameTimes編集部です。

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