Supermassive Games、一時解雇から2か月で人員削減がほぼ完了――最大「75人」発表から何が見えるか
『Until Dawn』『Dark Pictures Anthology』シリーズなどで知られる英Supermassive Gamesで、2026年8月に発表された人員削減が、ほぼ完了した模様であることが、2026年10月5日付のPC Gamerの報道で明らかになった。
8月発表の人員削減、その後
Supermassive Gamesは2026年8月11日、最新作『Directive 8020』の発売から約3か月が経過したタイミングで、最大75人規模の人員削減を実施すると公式発表していた。発表では「事業の持続可能性を確保するため」としており、『Directive 8020』の商業的な反応が当初の見込みに届かなかったことが背景にあるとみられる。
ティンドル氏の投稿が示す削減の規模
今回のPC Gamerの報道は、8月の発表からその後の状況を追ったものだ。複数の元従業員が自身のLinkedIn投稿で退職を公表しており、Insider Gamingなどがこれらの投稿を集約して報じている。なかでも、同社に16年間在籍したIT・施設部門ディレクターのフランク・ティンドル氏の投稿が注目されている。同氏は「70人以上の素晴らしい仲間たちがSupermassiveを去っていく」と書き、長年一緒に働いてきた同僚たちへの思いをにじませた。これらの投稿を踏まえると、8月時点で発表された「最大75人」という規模の人員削減が、実際にほぼその規模で実行された可能性が高いとみられる。ただし、Supermassive Games自身による削減完了・最終人数の公式な発表は、現時点では確認されていない。
ジャンル特化スタジオという経営リスク
今回の件が示すのは、特定のジャンルに強みを持つスタジオが、個々のタイトルの評価・売れ行きに強く経営を左右されるという構造だ。Supermassive Gamesは、選択によって物語が分岐するインタラクティブドラマ・ホラージャンルで独自の地位を築いてきたスタジオだが、その専門性の高さは、裏を返せば「次の一本」が振るわなかった場合のリスクの大きさでもある。
専門性と求人の少なさというジレンマ
この構造は、ニッチなジャンルに特化したスタジオで働く人、あるいはそうしたスタジオへの転職を考えている人にとって、他人事ではない話だ。特定ジャンルでの専門性は、同じジャンルの仕事を探すうえでは強力な武器になる一方、そのジャンル自体の求人数が限られているため、いざ転職が必要になった際に選択肢が狭まりやすいというジレンマを抱えている。
Hiraku agentの現場から見えること
Hiraku agentへの転職相談の現場でも、ニッチなジャンルに特化したスタジオで働いてきた方からの相談では、専門性自体は評価されやすいものの、同じジャンルの求人そのものが少ないという課題に直面するケースが多いという。そうした場合には、UI実装やシナリオツールの運用経験など、ジャンルを問わず活かせる周辺スキルを本人と一緒に言語化し、転職先の選択肢を広げる支援を行うことが多いとのことだ(この点は現時点でHiraku担当者の仮の回答に基づくものであり、実データでの再確認が必要)。
まとめ:専門性とキャリアの安定性
好きなジャンル・得意なジャンルを追求することと、キャリアとしての安定性を確保することは、必ずしも両立しやすいものではない。Supermassive Gamesの事例は、その両立の難しさを、改めて浮き彫りにしたニュースといえるだろう。

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